「―――先生、ゲームをしませんか?」 真面目にテーブルのうえのテキストに向かっていた彼が急に顔をあげてそう云ったのに、ぼくは驚いて目を瞬かせた。 「え? ど、どうしたの急に」 質問とかじゃなくって?ゲームってなんのこと?と新米家庭教師のぼくがうろたえると、彼はシャーペンを教鞭のようにあげて、にっこりと(まるでそっちが先生みたいに!)微笑んだ。 「簡単なゲームですよ。だって、勉強はたのしみがあった方がはかどるでしょう?」 その天使の微笑みに騙されたとぼくが心底後悔することになるのは一週間後のこと。 Sweet Strawberry Study ―――話はすこし遡って一ヶ月前。 「・・・家庭教師、ですか?」 唐突な提案にぼくが眉をひそめると、いやあそんな大げさなものじゃないんだけれどね、と土屋博士は頭を掻いて笑った。 「わたしの友人の教授が息子の家庭教師を捜していてね。どうも、いやいささか気難しい子らしくてなかなか見つからないというか・・・その子がすぐにクビにしてしまうらしいんだ」 苦笑して云う博士にぼくも苦笑した。 「我侭なお坊ちゃんなんですか?」 「いや、決してそんなことはないんだ。何度か会ったことがあるけれど、とても頭のいい大人しそうな子だったよ。本人が云うには『あんなレベルの低そうなひとたちに教わるべきことはありません』だそうだ」 「・・・・・・それは、また・・・」 「小学生だからと甘く見てかかったのがまずかったらしい。子ども扱いされるのが気に食わなかったそうだよ。まあ小学生と云っても頭の中身は中学、いや高校レベルという話だからね」 それに、とここで声をひそめて博士は続けた。 「どうやらその家庭教師たちというのがその子の父親、つまり教授の授業単位目当ての不真面目な子たちだったらしくてね・・・」 「ああ、そういうことですか・・・」 要するに、単位の見返りを求めてその教授のお子さんの家庭教師をかって出た、ということか。それはその子も災難だったことだろう。そんな不純な動機で名乗り出たひとたちじゃ教えることも多寡が知れそうなものだし。 そう云うと、博士はにやっと笑ってみせた。・・・なんかいやな予感。博士とはぼくがこの大学に入る前、子どもの頃からの長い付き合いだから、そういうのはなんとなくわかる。 「そうそう!いや〜烈くんならわかってくれると思ってたよ!じゃ、この話受けてくれるかい!?」 「えっ、なななんでそうなるんですか博士!というか悪い顔になってますよ・・・!」 「だって、その子のこと可哀想だと思うだろう?」 「う・・・そりゃあ、まあ・・・」 たしかに大人のエゴで振り回される子どもほど不憫なものはないと思う。数年前までその子どもだった立場としては身につまされるものがないと云ったら嘘になる。 「それに小学生の扱いならお手の物だろう? ほら烈くんの弟の豪くん、いま何年生だっけ?」 「・・・今年小4になりました」 「そうか。その子は小6なんだよ。うんうん、年も近いしぴったりじゃないかな!」 「ちょ、ちょっと博士・・・!?」 ひとりで頷いて納得してしまいそうな博士にあわてて抗議しようと口を開く。 「烈くんはルーデンドルフ教授の講座はとってないだろう?」 「え?あーはい、取りたかったけど時間が合わなくて・・・えっルーデンドルフ教授のお子さんなんですか!?」 あれっ云わなかったかい、とのん気に笑う博士に脱力してため息を吐いた。 「ぜんっぜん云ってませんでしたよ・・・ていうことはドイツ人なんですかその子。ぼくドイツ語なんてわかりませんよ?」 「ああ、それは大丈夫。日本語はぺらぺらだし、一通りの読み書きもできるらしいからね。教授は大の日本通だからねぇ。好きな食べ物は納豆だと云うし」 「な、納豆好きなドイツ人・・・」 「ドイツ人といっても一年のほとんどをこっちで過ごしているからね」 ぼくは曖昧に、はあ、と相槌を打った。それに教授は日本の四季の行事にすごく興味があるらしく云々と博士が饒舌に語るのを、話半分に聞きながら、ぼくは頭の中で必死に断るための算段を練っていた。確かにその子も不憫だろうとは思うけれど、ぼくも毎日の課題やレポートに追われているし、いつまでも親の仕送りに頼るわけにもいかないからバイトもしなくちゃならない。 「あ、あの博士やっぱり・・・」 「え、そうかい・・・う〜んでもまぁ無理強いはできないしね」 「すみません・・・」 困ったように顎をさする博士にさすがに申し訳ない気になるけれど、ぼくも生活がかかっている。 「じゃあぼくはそろそろ・・・」 「ああ、じゃあ気をつけて」 「はい。済みません。家庭教師、見つかるといいですね」 「ありがとう。まぁでもきっと大丈夫だと思うから烈くんも気にしないでいいよ」 アルバイト料も相当弾むみたいだからね、と博士が何の気なく云った台詞にぼくは思わずドアノブにかけていた手をぴたりと止めた。そのままぐるっと振り返ると、にこにこと笑顔の博士。 「・・・・・・・・・それってどのくらいなんですか」 その言葉に、博士は待ってましたと云わんばかりな満面の笑みで、時給これくらいかな、と相場よりも随分高い金額を口にした。 「そ、そんなに・・・!?」 「なにせ大事な一人息子だからね。奥さんも早くに亡くしてしまった教授の唯一の家族なんだよ」 ぼくが考え込んで俯くと、博士は笑顔のまま云った。 「じゃあ教授に『新しい家庭教師が見つかったよ』って連絡してもいいかな」 「・・・お、お願いします・・・・・・・・・」 いやーありがとう本当にたすかるよ、だなんて明るい笑い声をあげる博士にぼくも追従してハハハ・・・と乾いた笑いを浮かべた。どうも博士にうまくコントロールされた気がしてならない。 「じゃあ明日教授の研究室に行ってくれるかい? あとで連絡しておくよ」 はい、と頷いて今度こそ踵を返してドアに向かおうとしたところでぼくは、あ、と声をあげた。 「・・・そういえば、その子、名前はなんていうんですか?」 ああそうかまだ云ってなかったねごめんごめん、と博士は頭を掻いた。 「―――エーリッヒくんだよ。エーリッヒ・クレーメンス・ルーデンドルフ」 そんなこんなで始まったぼくの家庭教師のアルバイトだったけれど、いざ始めてみると、思ったよりもいい感じだった。もちろんきちんとひとに教えるのなんて始めてだったし、毎回テキストやらプリントやら小テストやらをつくるのはなかなか楽じゃなかったけれど、生徒のエーリッヒくんのおかげでそう大変なことにはならなかった。先に博士に聞いた通り、エーリッヒくんはとても頭がよく、理解も早いのでぼくみたいな新米臨時教師でもなんとか教えられる。1を聞いて10を知るタイプっていうのはエーリッヒくんみたいなことを云うんだろう。世の中みんなそんなふうだといいんだけれど(弟の豪に勉強を教えてやるときなんか、あいつはすごく飽きっぽいし物事をふかく考えることが苦手だから、すぐに放棄して遊びに抜け出そうとするのに辟易して今ではよっぽどなとき―――たとえばテストで0点を取って先生から連絡が来てしまったときとか―――くらいでないとぼくも積極的に教えてやろうという気になれない。まったくエーリッヒくんの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ)。 エーリッヒくんは、日本語はネイティブ並みに流暢に操るし、物腰はやわらかいし礼儀正しいし頭はいいし(なんといま教えているのは高校2年生の内容だ。また引き合いに出すようだけれど、うちの弟なんてお恥ずかしい話、九九もまだごちゃごちゃだっていうのに微分・積分とかを学んでいるレベルなのには正直驚いた。日本に飛び級制度がないのが残念なくらい)、おまけにかっこいいときてる。まったく非の打ち所が云ってもいいくらいだ。 難点といえば、ちょっとばかり大人びすぎている思考がクールすぎて子どもらしくないの(まぁこれは個性だからいいのかもとは思うけれど)と、あと・・・・・・・・・・・・ぼくよりちょっと、・・・いや随分と背が高いことくらいじゃないだろうか。ぼく自身まぁ正直云って背は低い方だと自覚しているし、ひとからもよく云われるけれど(男にカワイイは褒め言葉にならないっての!)、さすがに小学6年生に負けるとちょっとへこむ。・・・・・・これは単なる嫉妬だけれど。 それになんとかぼくは彼の審査を合格したようで、なかなか慕ってくれているみたいで「先生」と呼ばれるのはちょっとくすぐったいけれど、彼との関係も結構良好じゃないかという感じだった。 そうして週に3回、ぼくがエーリッヒくんの家庭教師をするようになって、一ヶ月が経とうかというころだった。場所は大体いつもエーリッヒくんの部屋なんだけれど、教授が自宅で仕事をしていたので、その日はぼくの部屋で勉強することになっていた。そこで持参したプリントを解いて貰っているときに、いつもは黙々と集中して問題を解いてゆくエーリッヒくんが急に顔をあげてこう云ったのだった。 「―――先生、ゲームをしませんか?」 その唐突な台詞にぼくは驚いて目を瞬かせた。 「え? ど、どうしたの急に」 質問とかじゃなくって?ゲームってなんのこと?と新米家庭教師のぼくがうろたえると、彼はシャーペンを教鞭のようにあげて、にっこりと(まるでそっちが先生みたいに!)微笑んだ。 「簡単なゲームですよ。だって、勉強はたのしみがあった方がはかどるでしょう?」 「ゲーム・・・?」 眉を寄せて繰り返すぼくに、エーリッヒくんは弾んだ声で云った。そう、ゲームです! 「来週うちの学校で学力テストがあるのは云いましたよね」 「ああ、そうだったね。がんばってね、自分のいまの実力を試すにはぴったりだもの」 エーリッヒくんの通うインターナショナルスクールでは、学期に1度、大掛かりな学力試験を行うらしい。国語(これは英語以外の言語で選択可)、算数、理社、英語、日本語の試験を一教科ずつ丸一日をかけて試験を受ける。普通の小学校よりも学力やスポーツなどにちからを入れていて、日本の制度上飛び級は無理でも、この学力試験で、きちんと自分の今の実力がわかるようにと実施されるらしい。エーリッヒくんの場合ならばまず6年生用の試験を受け、それで合格点を取れば7年生―日本で云う中学1年生、2年生、とどんどん上の学年用の試験を受けられるようになっている。逆に6年生用の試験でつまずいても、詳しく単元ごとの試験を受け、どこが自分の弱点なのかはっきりわかるようになり、以降の学業にいっそう励めるようになるだろう、というのが学校側の考えなのだそうだ。 詳しくは知らないけれど、その学校はどうやらそこを運営している財閥がどこかの外国のお金持ちで、自分の子どもを通わせるために私財で建てたという代物らしい。なんとも豪勢な話だとごくごく普通の一般家庭に育った庶民の身としてはあきれるしかないけれど、同じように両親が貿易商だったりエーリッヒくんみたいに大学教授のお子さんで仕事で日本に滞在せざるをえない家庭の子や、わざわざ親元を離れて寮住まいをしてまで入る子も多くいるらしく、意外と重宝されているらしい(親心としてはやっぱり留学させるならせめて母国人の多いところで、というのがあるんだろう)。 その試験で、エーリッヒくんは『ゲーム』をしよう、と云っているのだ。 「今度のテストは結構自信があるんです」 先生のおかげでだいぶ理解できましたし、とにっこりとぼくを立てることを忘れないエーリッヒくんにこっそり感心しつつ、ぼくは相槌を打った。 「うんそうだね、エーリッヒくんなら高校2年生くらいの実力はあると思う」 エーリッヒくんは飲み込みがすごくはやいから教える側としてもとても助かるよ、とぼくが云うと、彼は、ありがとうございます、と微笑んだ。 「―――でもやっぱり不安もすこしあって・・・せっかく先生に教えていただいたものをきちんと出し切れるか心配で・・・」 「エーリッヒくん・・・」 眉をさげて不安げな表情をしてみせるエーリッヒくんは年相応の少年という感じだった。ぼくがなんと言葉を掛けたものかと悩んでいると、だから、と彼の方から口を開いた。 「だから、賭けをしたいんです」 「賭け?」 「ええ。もしぼくが今度のテストで自己ベストを出せたら、ひとつ、おねがいを聞いてほしいんです」 「・・・ぼくに?」 「ええ、あなたに」 にっこりとエーリッヒくんはきれいな笑みを浮かべた。おねがい・・・ってどういうものなんだろうか。小学生が家庭教師にお願いしたいことなんてなかなか想像しづらい。何処かへ遊びに連れてっていってほしいとか? ぼくが考え込むと、エーリッヒくんは、いけませんか、と焦れたような声をあげた。彼にしてはめずらしい緊張と動揺と不安とが入り混じった声で、おや、と思う。そうまでしてぼくに頼みたいことがあるんだろうか・・・? 「・・・・・・いいけど」 「ほんとですか!?」 ぱあっと急に顔をあかるくして、弾むように笑顔を浮かべる姿にちょっとどきっとした。穏やかに微笑むことは多いけれど、こんなふうに笑うのは初めて見た。そんな教え子の姿にちょっとした感動を覚えて流されそうになったけれど、はっと気付いて、ただし!と声をあげる。 「・・・・・・あんまりすごいおねがいはやめてね」 まぁエーリッヒくんならそんな無理なことは云わないだろうと思うけれども念のため、だ。もし一週間、勉強の時間をぜんぶ自由時間にしてくれ!だなんて云われてしまったら教授にも、紹介してくれた土屋博士にも顔向けできない。 因みにどんなことをぼくにしてほしいの、と訊くと、エーリッヒくんは笑顔を崩さないまま云った。 「そんなに心配なさらなくても大丈夫ですよ。すぐできることですから」 「そ、そうなの?」 「ええ」とエーリッヒくんは微笑み、そしてとんでもないことをのたまった。 「キスしてください、レツ」 「・・・・・・・・・・・・え?」 たっぷり十秒は固まったのちに、ぼくがやっと口にすることができたのはそれだけだった。 な、なんだってぇ!!? 部屋にシーンとした静寂が広がり、壁に掛けられた時計の秒針がカチコチとゆうに三十回は鳴ったあとに、ぼくのバーストしそうな脳はやっとひとつの結論に達した。 「え、えーっと・・・・・・・・・・・・・・・ごめんエーリッヒくん、もう一回云ってくれるかなあ・・・?」 要するに聞えなかったことにしたのだ。 引き攣った笑顔でおそるおそる云うぼくの必死の努力もむなしく、エーリッヒくんはますます笑みを深くした。 「―――キスしてください、と云ったんです。レツ・セイバ」 「あなたが」と云いながらエーリッヒくんは呆然とするぼくを指差し、「ぼくに」と笑顔の自分を指差すジェスチャーをしてみせた。 瞠目して固まるぼくはほんとうに比喩でなく、頭がくらくらしていた。 「なっ・・・・・・なんでそんな、えっ、ちょ、なにそれ!!?」 「あなたが好きなんです」 みっともないくらい混乱して取り乱すぼくに、エーリッヒくんはそう云った。どっちが年上かわからないほどの落ち着きっぷりだ。眩暈を起こしそうなぼくを尻目にエーリッヒくんは続ける。 初めて会ったときからあなたが気になっていたんですとか会うたびにどんどん好きになってああこれが恋なんだなと思って、とか滔々と熱っぽくエーリッヒくんは話していたけれど、申し訳ない話、ぼくはこのときのエーリッヒくんの言葉をまったくといいほど覚えていない。唯一記憶にあるのは熱に浮かされたような爛々とひかる、深く、澄んだ海の色を映したようなサファイアブルーの瞳だけ。 「約束ですよ」 エーリッヒくんは心底嬉しそうに微笑み(こんなときばっかり年相応に笑うんだから!)、ぼくの頬にキスをした。なにかやわらかなものが頬に触れた―――とぼくが認識したときには、エーリッヒくんは既にぼくの耳元に口を寄せ、こう囁いていた。 「―――今度は唇にしてくださいね」 それだけ云うと、彼はすっくと立ち上がり、素早く荷物をまとめると、 「じゃあぼくはテストに備えて家で勉強しますから! 約束忘れないでくださいね」 と部屋を出て行った。その後ろ姿をぼくはなかば呆然と見送っていたけれど、ドアがパタンと音を立てて閉まったところでやっと我に返って、あわててその背を追いかけて行った。 「エ、エーリッヒくん・・・!!」 彼は玄関のノブに手をかけたところで、ぼくの声に気付き、振り返った。 「なんでしょう?」 今更『待った』はなしですよ、という無言のプレッシャーにひるみそうになりながらも、ぼくはなんとか口を開いた。 「・・・一度約束しちゃったことは仕方ない。ぼくも男だ。約束は守るよ」 ただし!とびしっと指を突きつけてぼくは声を張り上げた。 「その、・・・・・・お、おねがいを聞くのは、全教科で100点を取ったときだけだからね!」 「・・・・・・・・・全教科でですか?」 「そ、そう! 一教科でも99点を取ったらアウト」 ちょっと眉を寄せて考え込む姿にほっとした。さすがにこの条件なら・・・・・・ 「・・・・・・いいでしょう」 「えっ!?」 結構渋るだろうと思ったのに、あっさりと受け入れられてしまい、ぼくが上擦った声をあげると、エーリッヒくんはまさしくニヤリというような意地悪そうな笑みを浮かべた。 「その代わり、『待った』はもう絶対になしですからね」 ガチャリ、とドアを開きながらエーリッヒくんは云った。 「―――今度こそ、逃しませんよ」 不穏な一言を残して、ドアが閉まる音と共にぼくは床にへたり込んでしまった。 頬にかすかに残る感触と、そのときふわりと香ったいちごの甘いにおい(きっとエーリッヒくんに出したいちごオレの所為だ)に、今更ながらぼくは顔を真っ赤にして、不覚にも泣きそうになってしまった。10も年下の子相手に何やってんだかもう! 仔猫だと思って可愛がっていたのが実は仔ライオンでした、と聞かされたような気分だった。 エ、エーリッヒくん・・・今まで猫被ってたな・・・!!? 「だ・・・騙された・・・・・・・・・」 呟いてみてももう遅い。昔のひとが云った言葉に『賽は投げられた』というものがあったけれど、ぼくの置かれた状況もまさしくそんな感じだった。 結果が出るまでの一週間、ぎくしゃくと挙動不審だったり、いちご味のものに異常に反応するぼくに級友たち皆は首を傾げて苦笑半分でこう云った。 「烈、お前いちごの呪いでもかかったのか?」 その言葉にぼくも苦笑しつつ引き攣った笑みを浮かべたけれど、ぼく自身あながち外れていないなと思った。・・・・・・いちごのにおいを嗅ぐたびに、仔猫の皮をかぶってにっこりと微笑む教え子の姿が浮かぶ呪いだなんてひとには決して云えないけれども。 ―――その後、満面の笑みと共に見事に100点のみで構成された答案の束をたずさえてぼくの部屋を訪れたエーリッヒくんの前で、ぼくが頭を抱えることになるのは、また、別のお話。 |
エー烈いちご祭り投稿作品。
カテキョパラレルでした。小6×大学2年生・・・(笑)
いろいろとすみませんでしたorz
2007.02.19