甘いものにはご用心


「･･････Ｊ、お前に話がある」
「え、どうしたの豪くん。急にそんなにあらたまっちゃって。うん、別にいいよ。なに？」
「よーし、それじゃあ胸に手を当ててよーく考えてくれ」
「･･･え？　う、うん･･･いいけど、なに？　なんか豪くんいつもと違うね。あ、おなか空いてるとか？　それならちょっと待ってて、えぇと確か冷蔵庫にケーキが･･･」
「ちっが―――う！オレは真面目な話しようとしてんの！ケーキはいいから！」
「いらないの？」
「もらう！　もらうけど、とりあえずそれはここに置いとけ！座れって！」
「うん」
「･･･Ｊってそんな甘いもの好きだったか？」
「ああ、最近ちょっといいなあって思って。結構いいよね。すごくおいしいし」
「････････････ふーん」
「うん。豪くんも甘いもの好きだよね？」
「好きだぜ。でも最近オレがケーキとか買ってくると怒るんだよな･･･烈兄貴が」
「へえ、烈くんが？　でも烈くんって甘いもの好きだよね」
「そう。オレよりぜんっぜん好きだったのに急にだぜ？」
「どうしてだろうねー」
「･･････オレが買ってきたショートケーキとかはちみつとか見ただけで顔真っ赤にするんだけど」
「そうなんだ〜」
「･･････さっき見えたんだけど、なんでお前冷蔵庫にあんな業務用生クリームとか入ってんの？」
「あ、お菓子作りにつかうんだ。盛り付けるのとかたのしいよね」
「あーそうかそうかーハハハハ」
「うん、そうなんだーアハハハ」
「じゃあ最近兄貴からすげー甘いにおいがするのはそれの所為かなーハハハハ」
「あ、そうだね。よく烈くんと一緒に使ってるから」
「あーつくるじゃなくて使うなんだー。Ｊ、てめぇ、まさか」





わからない方はそのままでいてください･･･（笑）。うん、お菓子づくりってたのしいよ、ね！
２００６．１１．０４