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「・・・豪、ちょっと話がある」
「え、なんだよ兄貴。急にあらたまっちゃって」
「あのさ・・・あーなんか云いづらいな・・・」
「なんだよ〜ほらほら云ってろよ(笑)」
「お前どんなAV観てる?」
「え」
「・・・・・・」
「・・・・・・なななななんでそんなこと聞くわけ!? えっ、もしかして『そんなの観てるぐらいならオレと・・・っ!』みたいな素敵な展開に!?」
「ッなるわけないだろ馬鹿!! 殴るぞ!」
「いってぇぇぇー!!殴ってから云うなよな!」
「うるさいっ!あーもうだから普通はどんなの観てるんだよ!」
「え、えぇー・・・・・・そんなこと面と向かって聞かれてもなああ・・・」
「こっちだって恥ずかしいよ!なにが悲しくて弟にこんなこと・・・あーもういい!勝手に探す!!」
「!!? えっ、ちょ、兄貴待っ・・・!!」
「どうせベッドの下かクローゼットのなかだろ? わかりやすすぎるんだよ」
「あああああ!あ、あんまり見ない方が・・・!!」
「・・・・・・・・・うわ、ベッタベタ。女教師に保健室。OLに秘書ねぇ・・・年上もんばっかじゃん。もしかしてお前って年上好き? ふ〜ん知らなかった」
「・・・・・・・・・・・・」
「あ、ここにもあるじゃん」
「!!? げっ、そそそそれは・・・!!」
「・・・・・・うわ」
「あちゃー・・・・・・・・・いや、それは、その、ちょぉ〜っと借りてみただけで」
「『禁断の近親相姦・弟とえっちしちゃいました』『ねえちゃん、俺もう我慢できない・・・』『淫乱なおねえちゃんをいじめて』『姉いじり』・・・・・・うっわー・・・姉ものばっか」
「・・・・・・すいません」
「いいけどさあ・・・でも弟が近親もの好きってちょっとひくよな。あーオレお前の姉ちゃんじゃなくてよかった〜。もしそうだったら貞操の危機だったね。あぶないあぶない。アハハハハ」
「・・・・・・・・・・・・」
「それにしてもよくこんなに集めたよな〜。アハハハ!ていうかすっげー内容!(笑) こんなんで興奮すんのか? なになに〜・・・『だっ、だめ!きょうだいなのにこんな・・・っ!こんなの絶対だめだよぉ・・・!』・・・・・・あれ豪、どうした腹痛いのか?そんな前屈みになって。まぁこの台詞じゃな〜(笑)」
「・・・ッ、あああ兄貴!結局何しに来たんだよ・・・!」
「え、あ、あーそうだった・・・・・・あのさ、コ、コスプレものって・・・ないの?」
「は? ・・・・・・兄貴観たいの?」
「いやそういうわけじゃ・・・あーでも参考に・・・いやっまあいいんだけど!で、そういうの好きか?」
「オレは別に・・・」
「たとえばナースとかは?人気?こういうのって高校生くらいの男に人気あるのか?」
「あー友だちで好きっていうやつ結構いるけど」
「へええ。・・・・・・・・・あのさ、そういうやつって自分の彼女にも着てほしいもんなの?」
「へ?」
「その・・・ナース服とか、制服とかそういうの」
「あーまぁ着てくれたらやっぱ嬉しいんじゃね?オレだって着てくれたら・・・・・・兄貴?」
「・・・・・・うん、あのさぁ・・・昨日Jくんの引き出しから、ナースとかさぁ・・・好きなのかな・・・」
「J・・・・・・え、ていうか、烈兄貴着んの!?」
「・・・・・・僕が着たら喜ぶと思う?」
「着る気あんだ! え、そんならオレが借りてきてやろっか?」
「なんで豪がそんなにテンションあがってんだよ。いや別にいいよ、・・・・・・あるし」
「あんの!!? なんだよJのやつ意外と・・・」
「・・・いやJくんじゃなくて・・・」
「!!?」
「・・・・・・なんか貰ったんだよね。ていうか押し付けられて返すに返せなくなったっていうか・・・」
「はああ!? だ、誰だよそいつ!」
「いや、それはちょっと・・・なぁ、悪いし」
「・・・ナース服だけ?」
「・・・・・・・・・・・・うぅーん・・・」
「他にもあんのかよ!!」
「なんか、メイド服?っていうの?『ぼくの家で実際使ってるやつなんだ。烈くんに着てみてほしいなv』って渡されて・・・」
「・・・それってミハ、」
「あと、『男の浪漫だからナ』って白衣とか女子高生の制服とか・・・」
「ブレッ・・・」
「なんかみんなそういうの好きだよなー・・・それともそういう贈り物って流行ってんのか?」
「・・・そんで着たわけ?」
「・・・・・・・・・Jくんには絶対云うなよ」
「うっわ!よく無事だったな・・・!」
「ていうか着ないと帰して貰えそうになくって・・・・・・・・・・・・云っとくけど何もないからな」
「あ、そうなんだ・・・よかった・・・」
「当たり前だろ!! そんなのJくんとだけでじゅうぶ・・・・・・ッな、なんでもない!!」
「あー・・・うん」
「で・・・でッ!どうなの実際!うれしいわけ? よろこぶと思う?」
「えーと・・・・・・じゃあとりあえず着てみれば?」
「は?ここで?」
「そうそう。それでどんなかオレがチェックしてやるよ。な、そうしろよ兄貴!な、な!」
「え、なんか豪、目が血走ってるぞ」
「気のせい!ほらほら、持ってきてみ!」
「う・・・うん。・・・・・・笑うなよ?」
「笑わないって!」
「・・・・・・・・・じゃあ取ってくる」
(兄貴、部屋を出て行く)
「・・・デ、デジカメ!ビデオカメラ何処置いたっけ・・・!!」
「あっ云っとくけど」
「だあああ!あっ兄貴いきなり戻ってくんなよ!!」
「いやな予感がしたんだよ。写真とかビデオに残そうなんて馬鹿なことは考えるなよ」
「うっ・・・」
「そんなことしたら、弟なんていなかったものと思うからな。お前なんてうちの一員じゃない!」
「・・・・・・な、なんかを思い出すような台詞だな」
「まぁそれはともかくとしても、とりあえず一生口聞かないからな」
「えぇっ!!? ひっでーよ兄貴!」
「馬鹿! 当然の措置だろ。まぁそういうことだから、その手に持ってるデジカメは片付けろよ」
「・・・・・・へーい」
「あとそこの戸棚から覗いてるビデオカメラも撤去」
「!! なっ、なんでわかったんだよ!」
「オレを誰だと思ってるんだ?」
「・・・完全無欠な素敵で可愛いおにーさまでぇ〜す・・・」
「可愛いは余計だけどな。わかればよろしい。じゃ大人しく待ってろよ」
「はぁーい・・・」
「返事は延ばさない」
「はいっ!」





ビデオタイトル考えるのたのしかったんですが、いま見るとものすごく恥ずかしいですね!
あとどうやって終わったらいいのかわからなくて、なんか終わりが微妙・・・うぐぐ済みません・・・orz
Jくんはびっくりしつつ喜んだあとに、笑顔で「・・・で、これどうやって手に入れたの?」って聞くと思います。
でも目は笑ってないんだよ。そんなJくんも・・・嫌いじゃないぜ・・・!
2006.11.04